炭と焼木の違いをよく聞かれます。

簡単に言えば炭は酸化していない炭素で焼けた木は炎に焼かれて参加している物です。

 800度以上の熱の中で炎を出さず高温に曝して木材を熱変換し水分を完全に蒸発させて、炭素に変換した物が炭になります。水分が蒸発するときの通り道が炭が生成されるときに残り、ミクロ単位の多孔質な物質になる。この多孔の表面にマンガンやマグネシウム等のミネラル分が生成される。こういった性質で様々な機能を持つことができる。

 焼けた木は炎で酸化され燃えて灰になる。燃えた物質の金属成分が焼け残ったものが灰である。

 

 

 

 

                                          木炭

 

 日本の考古学研究で新石器時代から燃料として木炭が使われていたと 

推定されている。

 平安時代になると、山林部を中心に広く炭焼きがおこなわれ、商品化され、荘園では年貢として納められていた。

 ナラ・ブナ・カシ・クヌギなどを原料とした木炭が多く、茶道などで使う高級な炭は桜を原料としている。近年は、竹炭が注目されている。

 

 日本の木炭は三種類に分類される

 

 和炭   松や栗など比較的柔らかい伏炭法で作成する柔らかい木炭

       伏炭法 (樹木に火をつけて、土を掛けて蒸し焼きにしたもの)

 

 荒炭   クヌギ・ナラ・カシ等の堅い樹木を伏炭法や炭窯焼きで作成する硬い炭

 

 炒炭  和炭・荒炭を二度焼きした木炭

 

 和炭は、主に製鉄や治金に使われる

 荒炭・炒炭は、厨房・炊事や防腐・防湿、水の濾過などに使われる

 

弊社の木炭染めは、栃木県で炭窯焼きされた木炭を原料に木炭染めを行っています。原料の木材は、ナラ・クヌギ・カシ・桜等で、黒炭と分類される炭です。

 

 

 

 竹炭

 

竹炭とは、真竹・孟宗竹等を炭焼きしたものです。

燃料として使われる木炭と違い、主に生活補助機能として使われることが多い。

調湿・脱臭・空気浄化・水質浄化・土壌改良等の様々な効能があることが認められている。

弊社の竹炭は、足利市の山林を整備している『竹炭みの家』方々が焼かれている竹炭を使用しています。